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海外生活21年。国際結婚19年。母親15年。西オーストラリア州のパースに8年。リンクフリーです。


by ellie6152
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オーストラリアの学校

パースの学校は、今日でイースターホリデーが終わります。

我が家の14歳は私立校なので、学校は火曜日から。
このホリデーを境に制服が冬用へ変わります。
衣替えですね。

こちらは公立の小学校でもちゃんと制服があります。
大体が学校ロゴ入りのスウェット上下、ポロシャツに半ズボン。
女の子はワンピースか、スカートのところもある。
これがなぜかもの凄く短い・・・・・。

パースも他のオーストラリアの都市同様で私立志向。
年間授業料は最低40万円から150万円と差があります。
我が家の仲良しお隣さんは、40代半ばのリタイヤ組で悠々自適の生活をしていますが、5人の子供は全て有名私立校で、年間7-800万円は払ってます。

小学校は7年間、カレッジは8年生から12年生までの5年間、合計12年。
義務教育という観念はこちらでは権利教育であり、「学校に通える権利」で、辞めさせる親の権利も認められる。
実際に友人の娘は13歳で学校を辞め、学校には行っていない。
自宅で学ぶ権利もあります。

給食は無く、授業料は公立で無料のはずだが、毎年「寄付」という名で半ば強制的な支払いがあるし、自己負担の教科書や文房具に混じって、皆で使うティッシュBOXやコピー用紙もリストに入っている。

オーストラリアの学校_d0117077_14205772.jpg
大学受験という制度はないけど、最終学年で一斉テストがあり、大学進学希望者はこの点数により入れる大学と学部が決まる。
大学の授業料は国立でもFeeはあると思う。
教科書代が1冊平均5千円から1万円はするはずなので、ほとんどの人が国のローンを利用している。
これは日本の奨学金のようなもので、働きだしてからの給与天引き返済。


私立の学校はイギリスの影響で、男女別に別れていますが、最近は共学の私立も増えつつあります。
オーストアリアの私立の女子校の中には、漫画から抜け出してきたような可愛い制服もあるし。
有名な制服デザイナーのもので、これが本当に可愛い!
ただ、不細工な子は舞台衣装を纏っている様で、逆にちょっと可哀想さが目立つかなー。

うちの14歳は共学なのですが、日本の女子校のように、カバンから学用品、体育のソックスに至るまで全て学校指定で、毎朝係りの先生が服装チェック。
キリスト教系なのですが校則は非常に厳しくて、体操用の帽子を忘れただけも一度目は本人に「注意」、2度目は「保護者へ手紙」、3度目で「停学」で、4度目で「退学」です。
学校により差はあるけど、「野放し外人ティーンエージャー」は図体が大きいこともあり、ちょっと怖い気がします。


わたしはパースの大学院でMBAの会計士版(MPA)を取得したけど、永住者なのに授業料だけで250万円近く支払った。
留学生は一割増しくらいかな。

TAFEなどの職業訓練校で、日本の調理師免許に匹敵するものを取ったが、1年間フルタイムで10万円ほど払った記憶あり。
ここは留学生は10倍くらい高くて、クラスメートの留学生たちがあまりの違いに嘆いていた。
授業もハードで、一緒に入学したクラスメート20人くらいのうちで、1年間で卒業できた生徒がわたしを含めて5人だけ。
後は辞めたり、単位が取れなかったり・・・・・。
筆記と実技のテストの嵐で、出欠はうるさいし、遅刻は教官シェフが怖くてできなかった。
軍隊みたいだったなぁー、楽しかったけど・・・・。

うちの14歳もNZ、パース、メルボルンと転校(小学校は4回転校)したが、国によっても街によっても、はたまた学校によってずいぶん差があることが分かったし、校長先生の考えが学校全体に大きな影響を与えることを学んだ。
特に14歳くんには軽い障害があったので、わたしたち夫婦の学校や教育に対する目は真剣そのもの。
普通学校に通う中、学校や教師の理解がないと本当に大変なのですね。
国の学校や教育制度、福祉制度、医療制度に関してたくさんのことを学んだ気がするし、まだまだ現在進行形。

次は児童心理学でも学ぼうかなぁ・・・・・。
by ellie6152 | 2007-04-22 11:41 | オーストラリア