海外生活21年。国際結婚19年。母親15年。西オーストラリア州のパースに8年。リンクフリーです。


by ellie6152
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夢の中身


生まれつき目の見えない人は,
寝ている間に、どんな夢を見るのだろう?

誰でも夢は見る。

目の見えない人の夢の画像は、心が映し出すイメージの投影なのだそうだ。


事故で車椅子になった知人は、「夢の中の自分が車椅子姿になるまでに、10年の歳月が必要だった」と語った。

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枕に頭を乗せ、ブランケットを胸に引き寄せた次の瞬間、
気絶したように眠りに落ちるわたしは、見たはずの夢を殆ど覚えていない。

ベッドに行って目を瞑ったと思ったら、
「えっ!?」という間に朝が来る。
心配事があっても、眠れないということはない。

むしろ眠りすぎのほうが心配事だ。

寝たと思ったらもう朝だ。
毎朝、騙されたような気がする・・・・・。

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たまぁーに見た夢を、覚えていることがある。
亡くなった父が登場人物で出てきたりすると、

 「カーット、カット、カット!」 

監督(わたし)の声。
そこで夢の撮影ストップ。

「この人はもう死んでるから、生きて出てくるのはオカシイ」

と思い直し
無理矢理黒縁の写真立ての中へと、お戻りいただく。

そういう冷静さを、自分でも寒々しいと呆れながら見る夢は、
完全に娯楽性を欠いている。

かなり現実的・・・・・?

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周りの人たちの見た夢の話を聞くと、怪獣が出てきたり(ダーリン)、乗り物に乗ってどこかへ行ったり(息子14歳)、素敵な男性とデートしたり(友人)、空を飛んだり(母)。
みんなの夢にはエンターテイメント性の要素があるようだ。
現実ではない違う人生があるみたいで、充実してる気がするが。
なんか楽しそうだ。

わたしの人生、スカスカ・・・・?

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今朝、近所に住む友人が

「昨晩、わたし電話・・・・した?」

と、確認に来た。

夢と現実の区別がないほどリアルな夢だったようだ。
我が家へ来るまでの間、

「もしかして、アタマおかしくなった・・・?」

かなり真剣に悩んでいた。

もちろん実際に彼女からの電話はない。


こーゆー実生活延長上のリアルな夢って、困るだろうなぁー。
一日24時間起きてるみたいで、かなり疲れると思う。

おお・・・友よ、どこへ行く? お大事に・・・。

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漱石の中で一番好きな作品、「夢十夜」。
その中の「一夜目」の夢物語は大好きだ。

この作品、漱石の夢を記録したものだが、なかなか面白い。

妻の亡くなる最期の言葉が、「百年待ってて・・・、そしたらまた会える」。
「亡骸を真珠貝で彫った穴に埋め、墓標代わりに空から落ちてきた星の屑を立てて、お日様が昇りそして沈むのを見ながら待っててね」と。
随分と大変な遺言だが、言われた通りにお墓の石上の苔に座り、ずっとその場所で日の出日の入りを数えて過ごす。

待てど暮らせど彼女は現れない。
「騙されたのか・・・?」と思ったら、石の下から茎が伸び、自分の胸元で止まった。
その茎の先に付いたツボミが花開き、むせるような香りと共に一輪の白い百合となる。
一粒の滴が天から花に落ち、百合が揺れ、そっと唇を寄せた。
そして知る。
「百年経ったんだ」と。

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一晩寝ている間に百年経つってスゴイ。

短い物語であるが、読んだ後、温かい優しい気持ちになれる気がする。


漱石、あんたはすごいよ。

さすが文豪、夢まで文学っ! 
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by ellie6152 | 2007-07-25 14:28 | 思ったこと・感じたこと