パースの自慢できないこと
2007年 07月 06日
普段の生活の中で、落書きや破損されたものを目にする。
決して見て愉快な気持ちにはならないものだ。
公共の建物やお店、家の塀や高速道路のガードレールにまで、スプレーペイントで落書きをしたり、バス停に備え付けられた待ち合いのガラスは粉々にされる。
落書きや破損に関しては、管轄の市が本当によくやっていると思う。
近所なら見つけ次第わたしも市に通報するようにしているが、大体24時間以内に駆けつけ消しにかかるし、ガラスも片付けられ新しいものが入れられる。
そうやって努力しているから、街は常に居心地良い状態でいられるのだ。
市にとって、この器物破損の修繕に費やされる金額の占める割合が高い。
そして税金の源はわたしたち市民なのである。
通常破壊する犯人は税金を払っていない人たちだ。
福祉国家のオーストラリアは、生活保護で働くなくても一生国が面倒を見てくれる。
だからこの国の税金が高い。
ダーリンの給料の半分近くを所得税で取られ、残った手取りの中から個人健康保険、市民税、固定資産税、自動車税、下水道税など税金ばかり払うことになる。
最終的に手元に残るのは僅か。
そうやって間接的に犯罪者を支える。
福祉国家の抱える理不尽な問題だ。
書いては消され、消されは書いてのイタチごっこであるが、スプレーペイントを販売するほうも、「売らない、盗られない」ように鍵のついたケースの中に保管販売しているところも多い。
以前知り合いの付き添いで地方裁判所へ行った時、たまたま傍聴したケースの若者が「社会奉仕」の刑を言い渡された。
本人にはそれが不服で裁判長に、「刑務所へ入れてくれ」とお願いしていた。
理由は「上げ膳据え膳の無料宿泊所は快適だから」だそうだ。
この子は刑務所から出てきたばかりで、戻りたいのでまた犯罪を犯した。
刑務所に入ることは、別に大したことがないと思っている人が周りにいる社会は、ちょっと怖い気がする。
by ellie6152
| 2007-07-06 22:00
| パース